パティシエ見習い in ドイツ

ドイツのケーキ屋で見習いしてました。日々のつぶやきと製菓・カフェにまつわる情報の記録。

コロナと連休、未来の社会

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1月に入って2週間、2店舗ある勤務先のカフェが休業することになった。

ただでさえクリスマスが終わって落ち着く時期だが、コロナの影響でより客足が減っているため、社長がその決断に至ったのだと思う。

 

会社所持のカフェの他に、商品を仕入れているところがあるため、ありがたいことに仕事はあるのだが、1日の労働時間は5時間程度だ。

それに加えて、出勤予定だった日が休みになり、先週は4連休、今週は3連休があるという事態。

社長が、「やることが少ないから、仕事に来てもらってもすぐ帰るのにわざわざ出勤するのもご苦労だし、僕が一人で働くよ。」ということで、仕事が特に少ない日は従業員に休みを与えてくれた。

 

連休をこんなに頻繁にもらってゆっくりできるなんて、なんだか不思議な気分だ。

日本で働いている時は、飲食業で接客していたこともあって連休など珍しく、連休があったとしても、ゆっくり心身を休められる余裕がなかった。

 先月は、心身共に疲れていてネガティブ思考になることが多かったが、休養できる時間をたくさんいただき、まだ回復しきってはいないが、ポジティブに行動できるようになったし、やはり休養というのはとても大切だと感じた。

 

日本で労働している時に、心身の整理ができる期間が少しでもあったなら、あの時のとてつもないネガティブな感情とか疲れが回復して、またポジティブに会社に対して考え直せていたのかなあと思うし、自分の性格にもより向き合えていたのかなあとも思う。

とはいえ、当時も月に決められた休みはしっかりいただいていたのだが、ドイツと比べると休暇が取りづらく、残業も多い日本での働き方を思い返すと、ちゃんと休むということが、働くうえ生きるうえで本当に大切だなあと思う。

無理をして自分を限界に追い込んでいる人がいるなら、簡単ではないかもしれないけれど、一旦休んでほしい。

 

さて、休みがたくさんあるのは有り難いことなのだけれど、こんなに仕事をしない時間が多いのも変な感覚だ。

そして、見習い期間、本当ならばもっと学べるはずの期間を無駄にしている気もする。

 

コロナで世の中はデジタル化が加速している。

オンライン授業、現金に変わるカード利用の推薦。

こちらの友人と話していて、コロナによって様々な政策が取られているが、今は未来のロボットが生きる時代、デジタル社会に向けての試用期間だ、というような意見を聞いた。

少し前は当たり前でなかったノートパソコンやタブレット、スマホなどが当たり前の時代だ。

科学の進歩は早い。ロボットが、今人間が行っている仕事の大半をこなす時代も思ったより早くやってくるのだろう。

 

オンライン授業で、子供は周りとの関わりをどのように学ぶのか。

ロボットが仕事をこなすようになれば、子供が夢の職業など抱かなくなるのではないか。

仕事をせずに生きられるのならば、人間関係や日々の業務、睡眠不足によるストレスなどなくなり、楽に生きられるようになるのかもしれないが、なりたい職業を持たずに生きる生き方は楽しいのだろうか。頭を使うことのなくなった人間はどうなるのだろう。

今、私は自分の夢を抱いて生きているけれど、将来はそんな夢など壊されている世の中なのだろうか。

 

私はもともと、機械化が発展した世の中が嫌になって、ふとひと昔前の時代に生きたかったなあなどと思うことがあったのだが、未来の社会に生きることに最近少し不安がある。

まあ、根底では、なるようになるさ、その時その時で前向きな道を見つけ出していかないと、とは思っているのだけれど。

 

写真は、連休中の山登りの写真、と言いたいところだが、約8年ほど前に北ドイツの山を登った時のものだ。

留学ももう終わりという頃、本格的な登山コースを行くわけではなく、ロープウエーでたどり着いたところを少し散策するだけのつもりだったので、ひとりスニーカーで歩いていたら、通りすがりのドイツ人に「やべー!」的なことを言われた。

力強く生きよう!