パティシエ見習い in ドイツ

ドイツのケーキ屋で見習いしてました。日々のつぶやきと製菓・カフェにまつわる情報の記録。

職業訓練続けております。

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皆様、長い間このブログに姿を現さず、職業訓練辞めてしまったのでは...と心配してくださった方がいらっしゃったかもしれません。

私は日本に帰ることなく、職業訓練を続けていて、コロナ中も働いています。

気付けば、去年の4月末までは大阪で働き、5月いっぱいは実家で過ごしていましたが、その時から1年ほどが経ちました。

 

私が、ドイツに来ることを強く決心したきっかけは、2018年6月18日に起きた大阪北部大震災でした。

それまで人生や時間は限られていると頭でわかってはいても、なかなかそれに伴う行動ができなかった私に、「このままではいけない、自分のやりたいことをやらずに後悔して終わりたくない。」と意識を強く変える機会を与えられた気がしました。

 

2019年6月~8月の3ヶ月間、ハイデルベルクという街の語学学校に通っていましたが、その時にまたふと、当時と同じようなものを感じて、日記をつけました。

以下、日記の一部です。 

 

2019年8月21日・・・・・・・・・・・・・・・

図書館で外を見ながらぼーっと考えた。

27歳。人生やりたいことを叶えるには短すぎる気がする。

大学で一人暮らしを始めてから8年ほど、多くの時間を無駄にしてきた気がする。

 

薄いブルーの空にふんわりと浮かぶ雲がふたつ。

ゆっくりと自分の位置を変えていく雲。

時間は流れていて、また明日はやってくる。

でも、それは当たり前ではなくて、この地球の命は、私の命が断たれる前になくなってしまう気もする。

長い長い地球の歴史、いつ地球が爆発?してもおかしくないと思う。

 

思っているより極端に短い人生となって、

やりたいことを実現できる姿を思い浮かべられることが当たり前ではなくなって、

心残りがあるまま、もうすぐ消えてしまう可能性があるんだなと思うと、

何だか少し怖くなった。

 

これから毎日時間を大切に使おうと思ったその日からもう1週間。

本当に後悔しないように生きなければ時間がない。

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でも、コロナで色々と制限がかかったことで、それまで焦って行動していた自分にも歯止めがかけられる状態となり、何だか私は焦りすぎていたかもしれない、とも感じています。

この期間中に、いつもより心身を休めることができ、考え直すこともありました。

 

何が正しいかわからないことばかりです。

ただ、自分の信じた道を、不安や孤独に飲み込まれず、諦めない勇気をもって進めば、きっと、それが束の間であったとしても、明るい未来が待っています。

 

少し話は変わりますが、私の名前には”悠々自適に”という願いも込められていて、

その言葉通り、まいぺーすに進んで、いつかは自分のお店を持ちたいです。

 

写真は、ドナウヴェレ(ドナウ川の波)という名前のケーキで、実はこちら、ドイツではなく、東京の世田谷区にあるドイツ菓子工房ムッティスクーヘンさんでいただいたものです。
ドイツに飛ぶ前の実家滞在中、母親と旅行した際に訪れました。