前回”言葉にして発信するということ”というテーマで記事を書きましたが、それにも関連したドイツ人の働き方について、私が感じることを2つお伝えしたいと思います。
1)ドイツでは上司部下の関係なく【意思表示】がとても大切
日本では、相手の気持ちを読んだり、上下関係の問題で、自分の意見を抑えることが大切になる場面が多いと思います。
しかし、ドイツでは相手が上司であれ、自分の意志を伝えることがとても大切で、日本人のように意思表示の弱い人間は、自分の意見のないものとみなされると感じます。
職場では、上司と喧嘩している同僚や、気に入らないことがあれば責任者に話しに行く同僚の姿も目にします。
日本人にとって、上司に歯向かうような感覚や強い自己主張を身に着けるのは、なかなか難しいと思いますが、
ギリシャ出身の彼氏が「上司にも意見できるところはドイツのいいところだと思うよ。僕も最初は我慢してたけど、直してほしいところなどを口にするようになってから楽になったよ。」と言っていて、
なるほど、そうだな、と。
頭では、この国では自己主張が大事と理解していましたが、その貴重さを感じました。
もともと、私が日本を出たくなった理由のひとつに、本音を隠して生きなければならないような風潮が嫌になった、ということがあったのですが、こちらに来るとなかなか自己主張が強いドイツ人が嫌になったりするものです。
2)自分の仕事はここまでと割り切る
私が日本でサービス業をしていたからかもしれませんが、日本人は助け合って仕事をすることが多いと感じます。
それに比べ、ドイツ人は自分の仕事はここまで、他の人が終わらない仕事をしていても手伝うということはあまりなく、切り上げることが多い印象です。
仕事ができる人がさっさと仕事を片付けていて、さぼっている人を放置するのは理解できるのですが、それでも、日本に比べて助け合いの精神が少ないなと感じます。
もちろん相手の気持ちを汲み取って動いてくれる優しい人もいますが、文化の違いでストレスを感じることはありますし、やっぱり小さい頃から身に着けた文化と違うことをするというのは難しいのです。
それでも、いいところを少しずつ吸収していけば、もう少し楽に生きれるようになるかなと思います。
最近、生まれ故郷が恋しいのか、自然の中でぼーっとしたくなります。
新しい住居探しがてら、田舎散策をした時の写真です。