パティシエ見習い in ドイツ

ドイツのケーキ屋で見習いしてました。日々のつぶやきと製菓・カフェにまつわる情報の記録。

私の名前、日本の名付け方が好き。

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私の名前はアルファベットだとYuki(ユキ)。

こちらで「日本語でユキは雪を意味するんでしょ?」とか、「名前は何を意味しているの?」と聞かれることもしばしば。

私の名前は漢字だと"悠稀"、雪を意味するのではない。

 

こちらに来て気付いたことだが、日本の名付け方はとても興味深い。

親が子供への願いを込めて与えるものだ。

 

小学生の頃に、学校から、親に自分の名前の由来を聞いてきてください、という宿題をもらった。

私の名前の漢字はとても複雑で、画数の多い感じだなあくらいで、親がどういう気持ちで名付けたかなど気にしたことがなかったが、その時母親が説明してくれたことが深く心に残っている。

 

的確に覚えているわけではないが、

「”悠稀(ユキ)”の”悠”は悠々自適の悠。周りに流されずに自分のスピードで。”稀”はマレと読んで、珍しい存在になってほしいという願いを込めているのよ。」というような内容だった。

それに加え、何で小学生低学年には書けないような複雑な漢字を選んだのかと思うが、父親がかなり悩んで選んだらしかった。

おかげで、運動会などでは間違えて”ユウキ”と呼ばれ、男の子と勘違いされることもあったし、テストの時名前を書くのに時間を取られた。笑

 

さて、名前への願い通り、子供の頃から少し変わっているとは言われていたが、小さい頃に名前の由来を聞いたのが頭に残ったからなのか、今こうしてドイツでお菓子作りを学ぶというちょっと珍しい経験をしている。

”稀”という漢字に起因してか、多分中学生くらいから、「自分が生きている意味は何なのか。」とか「私が私であるために、私にしかできないことをしたい。」などと、自分の存在価値や私らしい道について考えることが多かったように思う。

 

話は少し変わって、ヨーロッパでの名付け方だが、日本のように親が名付けに物凄く悩むということは少ないようだ。

ヨーロッパ人の友達と話していたところ、Maria, Johannなど多くの名前はキリスト教に由来するもので、日本のように両親が特別に願いを込めて名前を付けるということはなく、日本の名付け方はとても面白いということだった。

 

日本語はとても複雑だ。ひらがな・カタカナに加え、中国から入ってきたやっかいな漢字というものがある。

でも、この漢字のおかげで、一文字一文字が意味を持ち、その組み合わせで様々な名前ができるのだ。

漢字で付けられた名前に関して言えば、日本人は同じ名前の読み方でも、それぞれ違った漢字を持っているので、全く同じ意味の名前を持っている人というのが少ない。

これを海外の人に説明するのは難しいが、日本の名付け方が気に入ったと言ってくれた友達がいて説明のしがいがあったし、日本の名付け方と自分の名前がより好きになった。

 

ここからはちょっとした独り言。。。

写真は、爽やかな緑と、ヨーロッパらしい家並みが素敵で気に入っている。

のどかな風景。

のどかと言えば、、、

数日前に母親と久しぶりに電話したら、名前の通り、ぼけーっとしてることが多いから気をつけなさいよと言われた。

ぼけーっとというのは、名前の”悠”の部分、つまりゆったりしているということなのだが、"悠"のよくない部分でもあって、本当にぼけーっとして犯すはずのないミスとか、ありえない行動をしてしまうことが多いのだ。

例えば、小学生の頃は、地元が雪が多く降る地域だったので、冬はスキー用の上着を着て登校していたが、分厚い上着を着て満足し、ランドセルを背負わずに登校する。

買い物に来たのに財布を忘れる。

など。

会社でもあり得ないミスをすることが多い。

本当に、よく自分の脳はどこかに欠陥があるのだと思うし、脳を解剖して原因を解き明かしてほしいと思うこともある。

 

でも、生活の仕方とか、意識で変わるものでもあると思うから、特に会社でのミスを無くせるように気をつけていこう。