パティシエ見習い in ドイツ

ドイツのケーキ屋で見習いしてました。日々のつぶやきと製菓・カフェにまつわる情報の記録。

無賃乗車で罰金~その1~

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私は無賃乗車などしない!と思っている方、ドイツでは当事者になるかもしれません!

私も無賃乗車をする気など全くありませんでしたが、本日しっかりと、DB(Deutsche Bahn:ドイツ鉄道)の窓口にて、罰金を納めてまいりました。はあ、やらかしました...

 

まず、ドイツでは電車に乗る際、日本のように改札に切符を通さないとホームに入れない、ということはありません。

切符を購入していなくても、ホームに簡単にたどりつき、電車に乗れてしまいます。(バスも簡単に無賃乗車できてしまいます。)

しかし、Fahrkartenkontrolleと言って、乗車券のチェックをする係員が回ってくることがあり、この乗車券チェックの際に有効な切符を持っていないと、罰金を取られます。しかも結構な大金です。

 国鉄のDeutsche Bahnはほぼ確実にチェック員が来ます。

しかし私鉄やバスではたまにしか見かけません。

 

今回私がなぜ罰金を支払うことになったかについてです。

私が住んでいるミュンヘンでは、職業訓練生は乗車運賃の割引があります。

職業訓練の開始に合わせて、職業訓練中の3年間一か月定期券の割引を受けられる証明カードを、駅で作ってもらいました。

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"Kundenkarte"ー顧客カード

"MVV"ーMünchner Verkehrs- und Tarifverbundの略で、ミュンヘン交通局

"Ausbilungstarif"ー職業訓練生用運賃

 

いつもこの証明カードを窓口で見せて新しい定期券を購入し、この2つセットで携帯していました。

※ドイツではその月のいつ購入したかに限らず、一か月定期の有効期限はその月末なのでご注意ください。

 

11月4日、事件当日。

11月1~3日と3連休をいただいておりまして、10月は色々と考えることが多く、体を休め頭の整理をするためにゆっくり過ごしていました。

新しい定期券を買うことなどすっかり忘れておりまして...

4日出勤時は職場の方に車で送っていただいて、連休明け久々の出勤は少し気が重かったのですが、その日は思ったより楽しく仕事することができました。

無事仕事を終えた安心感からか、10月の定期しか持っていないことなど頭になく、そのまま電車に乗車。

私鉄なので、チェック員に遭遇したことは、職業訓練が始まってからの2か月の間に1回しかありませんでした。

 

にも関わらず、この日、降りる予定の一駅手前あたりで、あの決まり文句"Fahrkarte, bitte!"(乗車券を見せてください。)を言う係員の声が背後から聞こえてくるではありませんか...

 ここで気づきました。

「私11月の定期買ってない!!!罰金60ユーロとかじゃなかったっけ...焦」

 さて、実は一駅手前の駅で急いで降りればこのチェックを免れられる、というタイミングだったのです。

しかし、この日は帰りを急いでいたこともあり、もう切符を買い忘れたことに嘘をついても仕方がない、正直に申し出て罰金を払おう。

そして、係員の中には切符の期限が切れていることに気付かず、スルーする人もいると聞いたことがあるし、10月の定期券でスルーできる可能性にかけてみよう。

とわけのわからない悟りを開いたのでした。

 

運命の瞬間。

係員「この定期、10月のだね。」(ちゃんと期限チェックしてる!!!いや普通そうか)

私「あ!もう11月ですね!!!新しい定期券買うの忘れました。」(オワタ)

係員「職業訓練生だとわかる証明書類と住所がわかるもの見せて。」

指示に従い提示しながら、やはり金額が気になります。

私「罰金いくらですか泣」

係員「えっと君は職業訓練生だったね、だったら7ユーロで大丈夫だよ。」

と多分言って、罰金の支払いに必要な紙を渡されました。

この係員の方がドイツ人ではないようだったのと、次の駅で降りなければいけなくてゆっくり会話できなかったこともあり、罰金の金額や支払い方法がよくわからないまま、電車を降りました。

 

とりあえず私鉄の窓口で11月の定期券の購入と合わせて、罰金の金額について聞こうと思い、質問すると、「60ユーロだね。」と。

やっぱり私が聞きとった7ユーロというのは間違いだったのか...と。

窓口でも支払えるとのことでしたが、現金を持ち合わせておらず、カード払いしたかったのにカードが使用できない状態だったので、支払いは別日にすることにしました。

 

そこで帰宅してからゆっくりチェック員に渡された紙を読んでいると、罰金額を7ユーロに引き下げてもらえる場合があると書かれていました!!!

 

次回、罰金額は60ユーロか7ユーロか、7ユーロであってほしいという望みにかけて闘った経験について綴ります。