パティシエ見習い in ドイツ

ドイツのケーキ屋で見習いしてました。日々のつぶやきと製菓・カフェにまつわる情報の記録。

虚構に虚構を重ねた世界に真実を見つける方法

私達人間が生きる、それぞれの人のそれぞれの複雑な感情が錯綜する世界では、生きるのを放棄したくなることもあるだろう。

そんな世界を生きれるのも人間ならではなのだから、楽しいと思えたらいいのだけれど。

 

私たちが目にしているその人の姿は、目にしたまま受け取っていいのだろうか。

そして、その目にした姿から自分が想像する相手の気持ちは、きっと自分が勝手に作り出しているものだ。

 

私達が受け取った相手の姿が、その心とは裏腹だったとしたら、その時点で虚構がひとつ出来上がっている。

そのうえ、その姿から、相手の心情や背景を想像して、自分なりに解釈するんだけれど、これは虚構に虚構を重ねているようなものじゃないか。

 

そんなことを考え出すと、もう人間の複雑な世界には深入りしないように、自分の心にバリアをはる。

バリアをはれば、自分を保っていられるから楽だ。

 

けれども、虚構に虚構を重ねた世界で、できれば真実をわかってあげたい。真実をわかってほしい。

そう思うことは、きっと自分のエゴなんだろうとも思う。

だけれど、生み出せる真実が増えるほど、人生を変えることができるかもしれないと思う。

 

真実を生み出す方法は、言葉で表現することだろうか。

とはいえ、言葉は便利でもあり、扱いづらい。

言葉で伝えることで真実がねじ曲がり、誤って伝わることもあるだろう。

 

でも、もし人生をよりよい方向に変えられる可能性があるのだとしたら、できる範囲内で言葉で表現していきたい。

 

そんなことを思いながら、

言葉で表現することができなければ、音楽に頼ろうか。

という逃げ道も考えてみる。