最近、映画『BLUE GIANT』を見ました。泣けました。
ジャズに魅了された青年が、世界一のプレイヤーを志す物語。原作は漫画です。
映画では、東京の一流ジャズクラブ出演までのストーリーとなっていますが、現在漫画では、ジャズの中心地であるニューヨークを舞台にした第4部『BLUE GIANT MOMENTUM』が発刊されているようです。
そんな私が最近これでもかというくらいリピートしている曲がこちら。
Julius Rodriguez - BLUE GIANT “MOMENTUM” music video - YouTube
映画中では、この曲は使用されていませんが、登場人物のニューヨークでの演奏をイメージして作られたものだと思います。
私は、5歳の頃からエレクトーンを習い始め、途中辞めたり再開したりを繰り返しながら、社会人4年目まで(ドイツに飛び立つ前まで)レッスンに通っていました。
そして大学の頃は、ジャズサークルに所属して、弾けるとは到底言えないものの、ジャズピアノをかじっていました。
この曲を聞いていると、沢山の熱くて輝かしい想いが、溢れてきます。
・小学生の頃、初めてエレクトーンのコンクールに出場した時、「努力賞」という名の表彰を受け、スポットライトを浴びながら見渡す客席がとても輝いて見え、自分の心もきらきらしたこと。
・中学生の頃、田舎の地元のホールに、有名なエレクトーンプレイヤーさんが来られ、その演奏に心を打たれたこと。抽選が当たってステージの上でサインをもらえたこと。それが大きなきっかけとなって、ある日夜空の下で、「エレクトーンプレイヤーになりたい。」と思ったこと。
・高校の頃、地元の進学校で、勉強しか取柄のない自分が嫌になっていた時、文化祭でエレクトーンを演奏することを決め、そこで自分を認めれたこと。エレクトーンが好きだという気持ちを再認識できたこと。
・大学生の頃、死に物狂いでバイトをして、新しいエレクトーンを買ったこと。エレクトーンが、やり場のない気持ちを癒す存在になったこと。
・大学在学中は、ジャズを心から楽しめたことはあまりなかったけれど、この方の演奏が好き!と思える方のジャズライブに行った時、心の底から笑顔になれたこと。
・大学在学中、留学した時に、寮の地下にピアノがあって、そのピアノ室が空いているととても嬉しかったこと。図書館のピアノ室が安く利用できることを知って、通うようになったこと。
・社会人になってからも、エレクトーンのレッスンに通って、演奏グレードの取得やコンクールに打ち込んでいたけれど、仕事との両立で思うように力が発揮できなくて、泣いたこと。
社会人4年目。好きだったはずのエレクトーンに興味すら持てなくなり、演奏する気になれなくなったこと。
音楽を捨ててドイツに飛ぶ決断をしたこと。
ドイツから日本に帰国したら、エレクトーンのレッスンを再開しようと思っていました。
帰国してからもうすぐ2年が経とうとしています。
色々あってレッスン再開は、この5月からになりましたが、エレクトーンやっぱり楽しいです。
純粋に楽しい、好きって思える気持ちになれているのがすごく嬉しいんです。
ジャズの演奏を聞いていても、純粋に「ああこの演奏が好きすぎる。」という感情が溢れて、自然と体がリズムを刻み出していたり、その時間だけ幸せの別空間にいる時が沢山あります。
また、ジャズピアノにも挑戦したいな、と最近よく思います。
そんな甘いもんじゃ、全くないんです。
ただ、好きだっていう気持ちに突き動かされている感覚が、すごく嬉しいです。
ニューヨークにも行ってみたいな。
※写真は、今年の”高槻ジャズストリート”の1枚。(写真撮影OKのステージです。)
素敵な音楽との出会いに感謝です。