パティシエ見習い in ドイツ

ドイツのケーキ屋で見習いしてました。日々のつぶやきと製菓・カフェにまつわる情報の記録。

見習い2年目の終了と近況報告

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大変ご無沙汰しております。

半年以上投稿しておりませんでしたが、その間の大きな出来事について報告させていただきます。

 

まず、3月中旬に見習いの中間試験がありました。

昨年はコロナの影響でこの中間試験が中止となり、今年もどうなるのかはっきり報告されないまま、開催されるという宣言と試験内容の報告をされたのが試験1か月前というぎりぎりでした。

半ば開催されないだろうと思っていて準備を前もってしてこなかった自分も悪いのですが、さすがにぎりぎりだろというネガティブな気持ちを抱きつつ、1か月後悔のないように取り組みました。

 

筆記試験と実技試験があり、実技試験の内容は以下のようなものでした。

・パイ菓子の作成【3種類×それぞれ6個】

パイ生地は既に作成したものを持ち込み、折り込む工程を現場で実施。

フィリングを現場で製作し、パイ生地に包んで焼く。

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・スポンジケーキ生地の作成【1台】

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・ケーキをバタークリームでナッペし、マジパンでデコレーションする【2台分】

スポンジケーキ2台分とバタークリームは既に製作したものを持参し、ナッペとマジパンによるデコレーションを現場で実施。

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試験を終え、もっとこうできたらよかった、こうしたかったと思う部分はあったものの、1か月間やれるだけのことはやったという気持ちでした。

筆記試験実技試験の平均で90点以上を取ることができました。

 

ただ、一難さってまた一難という感じで、その後職業学校に提出しなければいけない大変な課題が続き、一息つく暇がありませんでした。

その課題のうちのひとつが、Willkommensprojekt(ようこそ企画)というもので、コロナの影響で持ち帰りのみの営業をしていたカフェの通常営業再開に向け、来店してくださるお客様へ贈る小さなお菓子を考案しようというものでした。

 

休む暇なく課題に取り組む日々が続いていたストレスと、今回の課題にかけることのできる限られた時間の中で自分の納得いくものを完成させたいという思いから、もう無理だと投げ出したくなりましたが、最後まで諦めずに取り組みました。

 

その結果、学校側から表彰していただくことができ、素敵な専門書をプレゼントして頂きました。

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見習い2年目、この課題を提出し終えるまで、ずっと、こちらでのパティシエ見習いとしての生活を後悔しないように突っ走ってきましたが、その後数か月抜け殻状態でやる気の出ない状態が続いています、、、

 

1年目、2年目と職業学校の成績は全ての項目でsehr gut(最高評価)をいただいています。

 

ただ、学校で受ける評価や会社で感じる期待に、自分の実力が見合っていないことも強く感じていて、それに葛藤し自信を失っている自分もいました。

 

見習い期間あと1年、ここ数ヶ月のモチベーションロスの状態を抜け出し、また後悔のないように取り組み、そして実力を身につけるように努めて自信をつかみたいです。

そして、見習い期間の終わりは、やりきったと晴れ晴れしい気持ちで迎えたいです。

 

見習い終了試験に向けて、少しずつ準備を始めていこうと思います。